人生のクリティカル・ファクター「2」
From:高橋政史
恵比寿のカフェにて、、、
人生って、じつはシンプル…。
というようなことがよく言われます。
でも、なぜか私たちは日々、人生を複雑なほうへ混乱したカオスの世界へ引き込んでいく傾向があるようです。だから、先人たちは、そのことを身をもって知っていて、
シンプルに!シンプルに!シンプルに!
と自分にリマインドする意味でも使っていたのかもしれません。
最近、ある単純なことに気づきました。
それは、人生における成功というのは単純化して考えると「2つの要因(ファクター)」で決まるのではないのか、という仮説です。
これを、私は、、、
人生のクリティカル・ファクター「2」
と呼ぶようになりました。
人生とか、成功とか、自己啓発書の定番のテーマは、じつのところ、このシンプルな「2つの要因」で説明できてしまう。と思っています。人生をシンプルにしてくれる「2つの要因」、、、
人生のクリティカル・ファクター「2」とは?
一生にわたって影響する「2つの誤解」
「人生は10歳までで決まる」
これはひとつの仮説です。でも、この「人生は10歳までで決まる」という仮説を、スポーツの世界の一流、ビジネスの世界の一流、研究の分野の一流にあてはめて検証していくと、ピタリとあてはまります。
その理由は定かではありませんが、これも仮説なのですが、10歳までに人間の脳の回路(CPU)設計がほぼできあがり、そこから先、その回路(CPU)のスペックをベースに、勉強や仕事や人生に必要な学習を人はしていくのだからと思うからです。
そして、この10歳までに構築される回路の中で、その人の一生にわたってよくもわるくも大きな影響を及ぼしつづけるのが「2つの誤解」です。
1.ひとつは、物事に取り組む「姿勢」。
2.もうひとつは、物事を実現させる「技術」。
この「姿勢」と「技術」について誤った「思い込み=脳の回路」が10歳のころまでに構築されてしまうと、その後、この「2つの誤解」から逃れることが、年齢が行けば行くほど、そのハードルが高くなる…というのが私の仮説です。
ひとつのケース・スタディ
私の場合、10歳のころまでに脳の中にこの「2つの誤解」が刻まれてしまいました。そして、この「2つの誤解」から逃れるために、人生の膨大な時間を費やし(要は、人生の遠回り)、お金もエネルギーも投じてきました。
10歳のころの私は、クラスいちの落ちこぼれ。しかも救いようのないくらいの。そして、それは12歳の春(中学入学のとき)まで続きます。そして、その理由は「2つの誤解」の回路が私の脳の中でできあがっていて、その回路が強化されることはあっても、その回路から解放され、正しい回路を脳に設計する方向へは行きませんでした。
1.物事に取り組む「姿勢」は、、、
「やっても、ムリ…」
「どうせ、できない…」
「そもそも、僕は勉強ができない…」
「先生が言うように、頭が悪いのかもしれない…」
「テスト用紙に向かったとたん、頭が真っ白になるし…」
「原稿用紙に向かったら、また固まってしまうし…」
といういう具合に、物事をやる以前の気持ちの段階で、試合を降りてしまっている…いわゆる「できない理由…」探しの達人でした。より正確な表現をすれば、「自分には勉強なんて関係がない…」という世界にいました。「自分と勉強が握手するなんて、信じることができない」状態だったのです。
2.物事を実現させる「技術」については、、、
「0(ゼロ)」でした。
小学校のころは、当時、地方の公立小学校の生徒の多くがそうであるように塾なんて行くことはありませんでした(塾へ行ったからといって、物事を実現させる「技術」が身につくかはわかりませんが…)。小学校6年間「勉強をして成績を上げる=求められる物事を実現させる」技術のようなものは、「0(ゼロ)」でした。
「先生の板書を写すことができない…」
「教科書とノートは学校に置きっぱなし…」
「だから、当然、宿題をしていくことはない…」
「わるさばかりで、立番の毎日ゆえに授業を聞いていない…」
「じつは、立番をしているときが解放の時間でした…」
「授業を聞いても、さっぱり、何が何だかわらなかったから…」
という具合に、「技術」というレベルは限りなく「0(ゼロ)」でした。
自分でもよく思うのですが、、、よくこんな状態から今につながる「積み重ね」をできたな…。当然、そこには中学に入学すると同時に私の人生を一変させる「師との出会い」とか「ノートとの遭遇」など「たまたまの偶然」があるわけですが、、、それについてはまたの機会にお伝えするとして、
本日のメインテーマ、
人生のクリティカル・ファクター「2」とは?
人生のクリティカル・ファクター「2」
人生のクリティカル・ファクター「2」とは、、、
1.「やれば、できる」…信念(マインド)
2.「正しい、勉強法」…技術(スキル)
のことです。そして、この「2つの要因」は、じつのところ10歳までに脳の回路としてしっかり構築しておけるかどうかが、その人のその後の人生に大きく影響をおよぼしている、と思うわけです。
まだ、仮説レベルの話なのですが、あなたの実感としてどうでしょうか?
人生の早い時期に、もしもこの《2つの要因=人生のクリティカル・ファクター「2」》を手に入れ、
1.「やれば、できる」…信念(マインド)
2.「正しい、勉強法」…技術(スキル)
の脳の回路が、その後、ますます強化されていったとしたら、あなたの人生の可能性とかが、変わっていった…。と思わないでしょうか?
私は、思います。今でも…。
振り返ると、、、
勉強にせよ、仕事にせよ、何かがうまくいかない(実現できない)…とき、「やれば、できる」というマインドが足りないか、その実現に必要な力を身につけるための「正しい、勉強法」がない可能性が大だだったのです。
あなたは、いかがですか?
もしも、この先、あなたが実現したい何かがあり、その物事がなかなか実現しない…あきらめてしまいそう…なとき、ぜひ、この《2つの要因=人生のクリティカル・ファクター「2」》を思い出してみてください。
そこに、、、
1.「やれば、できる」…信念(マインド)
2.「正しい、勉強法」…技術(スキル)
がポッカリ空いた穴のように抜けていたりしませんか?
つくづく、思うのは、人生というのはスゴロクのようなもので、最初にクリアしておく必要な「脳の回路」を構築しておく必要があるということ。そして、必要な「脳の回路」を構築しない場合、振り出しに戻り、きっちり「回路を構築」しておくことが大切なんだということです。
それでは、また、お会いしましょう。
高橋政史