ある仮説、10歳までに…。


From:高橋政史

恵比寿のカフェにて、、、

 

一昨日、方眼ノートトレーナー0期のB日程を終えました。

その最終日の昨日の講座の中で、あるハプニングがありました。

今日は、そのハプニングから見つけた「ある仮説」についてお伝えしたいと思います。

「ある仮説」とは何か?

「ある仮説」を突き詰めていくと、じつはそこに私たちの多くが「勉強が嫌いになる、勉強ができなかった、そしていまも勉強(新たな情報・知識をインプットして、相手が求めるカタチ<つまり満点になるような解決策を導く>でアウトプットすること)ができないために、仕事に人生に、そして家庭にとって大きなマイナス影響がもたらされている…という不都合な真実がそこに潜んでいる可能性が大だったのです。

「ある仮説」とは何か?

今日は、そのことについてお話していきましょう。

 

最大の問題は、「勉強がきらい…」。

 

私の知人が大学時代にフランス語の先生(フランス人)に言われたそうです。

「日本人って、本当に勉強がきらいだよね」

と。このメール講座を読んでいる読者の方はそうではないと思います(なぜなら、こうしてメール講座で自ら勉強することをしているから)。でも、多くの日本人は勉強がきらいです。そして、勉強がきらい、勉強をしないために、人生のチャンスをことごとく逃している…。いや、人生のチャンスに巡りあうことなく、毎日を昨日の繰り返しの中、文句や愚痴を言いながらやり過ごしている…という人がほとんどなのかもしれません。

日本人のほとんどが、

「勉強がきらい…」そして、

「勉強ができない…」ということ、、、

人口がどんどん増えていき、しかもモノをつくれば売れた工業化社会時代は、毎日会社に行ってやることをやれば給与がもらえたわけです。かつての時代は、それでよかったわけですが、、、

ソニーがかつての輝きを失い、東芝が3万人を超える人員削減をしたり、シャープの倒産の危機を台湾の会社に救ってもらったり、90年代までの半導体立国日本は見る陰もなく…

その間、一方、アメリカではGoogleやfacebookをはじめキラ星のごとく「知識労働者」をベースとした産業がケタ違いのスピードで成長を遂げていっている中で…。

ここに不都合な真実があります。

「勉強がきらい…」というマインドであることは、今そしてこれからの知的生産力が富を生む知識社会において、個人が世界とつながるソーシャルネットワーク化社会においては、仕事に人生において巨大な壁がたちはだかります。

「勉強がきらい…」なのに、なぜか、日本の子どもたちは、塾へ行く子がほとんど。一方、アメリカの子どもたちは、塾へ行かない。

そして、アメリカの塾に行かなかった子どもたちは、のちにノーベル賞学者になったり、世界で活躍する知的生産力や交渉力を得るようになっていきます。

「勉強がきらい…」そして、

「勉強ができない…」は、じつは、

「10歳までにつくられてしまった…」

ということ、

「10歳までに、勉強が好き、勉強ができる」

ようになることが、その後の一生を決める!?

それくらい「勉強が好き、勉強ができる」ということが人生において重大なこと、、、

これが「ある仮説」です。

 

「ある仮説」と「3つの質問」

 

少し前置きが長くなりましたが、、、

昨日の講座では3時間ほど動画撮影(トレーナーの方向けのインストラクションのデモを録画)を予定していました。ところが、その内の1時間、なぜか当初予定されていなかった話をすることになりました。

不思議な感覚でした…。

その1時間で、「ある仮説」に

そして、この「1時間の話」が、きっとのちに「方眼ノート活用」のターニングポイントとなった「1時間」として記憶に刻まれる…。そう確信したわけです。

会場に居たB日程に参加された27名のトレーナーの誰もがきっと、「えっ、それって何ですか?」というと思います。その「ターニングポイントの1時間」に私が話こととは、、、

「じつは、私たちは勉強ができない…」

ということです。どいうことかというと、あなたにも考えてもらいたい「3つの質問」があります。それは、

1.「あなたは勉強がすごくできる子でしたか?」

もしも、この質問に「NO」だとしたら、

2.「あなたは勉強ができる自分に人生のどこかのタイミングで変わりました?」

もしも、この質問に「NO」だとしたら、

3.「あなたはインプットした情報を素早く完結にアウトプットすることができますか?」

もしも、この質問に「NO」だとしたら、

ここに重大な事実が潜んでいます。

それは何か?

 

鍵は「英語脳のように、勉強脳の回路を構築する」

 

じつは、私たちの多くは、「勉強ができるようになった(=勉強ができる脳の回路が構築された)」ことがないまま、今までやり過ごしてきてしまった可能性が大だということです。

そして、じつは、この脳の回路(=勉強がデキる)というものは、子どもの頃に英語の回路ができると、一生にわたって英語でのコミュニケーションで苦労することがないように、子どものころにこの勉強がデキる回路が構築されていたら、一生にわたって「勉強=必要な知識をインプットして即アウトプットして求められる成果を確実に上げることができる」ようになっているということなのです。

つまり、「英語ができる人」の多くが人生のどこかのタイミングで「英語ができる=英語脳の回路」が構築されたことがなければ、英語が話せないように、じつは「勉強ができる人」に人生のどこかのタイミングでなっていければ、「勉強ができる=勉強脳の回路」が構築されることがない…という事実です。

質問です。

あなたは「勉強ができる=勉強脳の回路」が構築された記憶がありますか?じつは、方眼ノートトレーナーのほぼ全員が口をそろえて言っていたのが、、、

「そういえば、勉強ができるという確信(脳の回路)をもって勉強してこなかったな…。とにかく、勉強をこなす、丸暗記をするといった作業を通して、何とかテストで点数をとってきた…進学してきた」

というものだったのです。そして、私自身、「勉強ができる=勉強脳の回路」が構築できている!という確信をもたぬまま、、、学生時代は勉強をしてきた。そして、そのことは社会人になっても変わることがなかった…というのが実感だったのです。

じつは、私たちは「英語脳」を構築して英語が話せるように、「勉強脳の回路」を構築して勉強ができる状態にならないまま、ずっと情報や知識をただ脳にインプットして、まるで機械のようにテストで点数をとるためだけに勉強という作業をこなしてきただけだった可能性が大ということです。

 

不都合な真実、学校や塾の授業…「ある前提」とは?

 

この重大な事実に気づいた瞬間、いろんな不可解な謎が一気に解き明かされていきました。

例えば、、、

・速読ができても、アウトプットができない…。

・大量に本を読んでも、論理的に整理して、その内容を簡潔にアウトプットすることができない…。

・セミナーに出ても、行動できない…結果が出せない…。

・資格試験の勉強に何年も費やす…。

・契約につながるプレゼンができない…。

・就職や転職の面接で、対象企業の求めている人材へとなれない…。

・ノートは大量に書くけど、文章でもって情報発信できていない…。

・本が書けない…。

じつは、すべては「勉強ができない…」ままの脳の回路で、情報や知識を頭の中で整理しようとしているから…。

もう少しショッキングな話をすると、、、

じつは「勉強ができる=勉強脳の回路」を構築することなく、学校の授業や塾の授業を受けてもムダ…というこというです。どいうことか?学校や塾での集団授業というのは、教えた内容を、その授業を受けた生徒が「わかる(=インプットした知識を相手が求めるカタチで整理して正しくアウトプットできる)」ことが前提です。つまり、「勉強ができる=勉強脳の回路」が構築できていることが前提です。

その証拠に、授業の終わりに「今日の授業、わかりました?」といって手があがることがなく終わる…。「授業をする→理解できる=勉強の回路がある→テストで満点」という前提がそこにあります。

でも、もしも、学校や塾の授業が「その子が、本当の意味で、理解できているか?」を確認しながら、授業を進めるためには、次のような問いかけをする必要があります。

「ここまでで、みなさんが正しく理解すべき知識が3つありました。その3つの知識を、正しく説明できますか?説明できないとしたら、、、どの知識が説明できないでしょうか?それはなぜですか?では、そのわからない知識をどのようにして”わかる”ようにすることができますか?」

と。でも、きっとこんなことをしてくれる学校や塾の授業はないと思います。だから、集団授業(学校や塾)の勉強についていけないと、子どもは個別指導塾へ行って、マンツーマンで、ひとつひとつをわかるようにしていくわけです。

これって、学校+塾+個別指導塾という3重の負担を子どもと家庭を背負うことになります。そして、その元凶が、どこかのタイミングで「勉強ができる=勉強脳の回路」を構築することがないまま…放置して、目先のテストや情報の丸暗記を繰り返してきているからです。

 

10歳までに…方眼ノートで勉強脳の回路をつくる

 

そう、盲点は「勉強ができる=勉強脳の回路」を人生の早いタイミングで構築すること。そして、その回路の設計を「方眼ノートを正しく毎日の授業で書く、そしてしかるべき人からフィードバックを受けることを繰り返す」ことで構築していくことです。

では、その人生の早いタイミングとは?

たぶん10歳くらいまでです。

これはあくまでも仮説なので、正確ではないかもしれません。でも、一流といわれる人たちの中には10歳くらいまでに、「勉強ができる=勉強脳の回路」を構築していた可能性のある人が少なくないということなのです。

昨日の「1時間の話」の中でお伝えしたことのエッセンスの中に含まれていた仮説ポイントとは、、、

1.じつは、私たちは「勉強ができる=勉強脳の回路」を構築すべきタイミングで、そのチャンスを逃して可能性が大だということ。

2.そのために、「塾に行かない…アメリカの子どもたち」にはない「学校+塾+個別指導塾」という3重もの勉強コストと負担が、子どもと家庭の負担になっています。それはたとえるならば、、、本当なら「勉強ができる=勉強脳の回路」=F1のようなエンジン(脳)だったら、一気に加速して、ゴールできるのに、ずっと自動二輪のエンジンのまま勉強をつづけなくてはならない現実がそこにある。

3.そして、「勉強ができる=勉強脳の回路」を構築せずに放置したまま、大人になって仕事のスキルを身につけるのときに、必要に非効率な回路でやらざるを得ない状況になっている。

4.この「勉強ができる=勉強脳の回路」は、じつは方眼ノートを毎日正しく使えば、一流のトレーナーについて筋トレをするように、確実に鍛えられていく。そして、ひとたび定着した回路は英語脳のように、一生にわたって機能してくれるようになる。

ということです。

書籍『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』の中で書いたコラム「13歳までのノート進化論」を、そろそろ「10歳までの勉強脳トレ論」へとシフトしていく時期なのかもしれない…そう確信したわけです。

こんな話をすると、「大人になったら、、、遅すぎるの…」という話が出てきそうですが、それは英語脳と同じ。大人になってからでも遅すぎることはありません。ただし、子どもより時間をかける必要があります。そして、重要なことは、仕事で英語を使わないのであれば、英語脳は必要ないかもしれませんが、、、仕事でより高い年収や役割を求めるなら、勉強は必須つまり勉強脳の回路があるかどうかが、あなたのこれからにとって、長期的に大きなインパクトをもたらす可能性が大なのかもしれません。

それでは、またお会いしましょう。

高橋政史

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