これを止めると「結果」が出る!
From:高橋政史
あなたがもし、1ランク2ランク上の結果を求めているなら、得た知識を「使える」ように血肉化させることの重要性はご存知でしょう。
ビジネスで「結果」を出すための方法はたくさんあります。ですが、学んだ知識を「使える」ように確実に血肉化できるかどうかほど、1ランク2ランク上の「結果」を実現する上で効果的なことはありません。
その最大の理由は、仮にいまの手持ちのスキルが陳腐化してしまい…「結果」を出す手持ちの武器が「0(ゼロ)」になったとしても、そこから新たな知識を求め、その知識を即「使える」ようにし「結果」を出していけるようになるからです。
これこそが、本当の「0から1」を生み出す力ということになります。
でも、そのためには、あなたの「結果」を出す力をあっという間に半減させてしまう「これ」に目を光らせておく必要があります。私も、止めると「結果」が出るようになる「これ」の存在に目を光らせるようになったとたん、「結果」を出す力が加速していきました。
「これ」を止めると「結果」が出る!
「結果」からあなたを遠ざける、目を光らせるべき「これ」とは何か?
もしもあなたが、新たなスキルを仕入れる、新たな武器を手に入れるために、新たに学びを取り組み始めようとしているなら、「これを止めると、結果がみるみる出る!」というシンプルな実践があります。
それは、、、
「これ」=「なるほど!」を止める
ということです。「なるほど!」を止めると、みるみる「結果」が出やすくなります。
どういうことか?
「なるほど!」は、ある意味キケン
知識欲が旺盛な人ほど、新しい知識に触れたとき、その知識が「すごい!」と感じたとき、心の中で「なるほど!」という声が木霊します。
でも、よくよく考えると、この「なるほど!」の声は、ある意味キケン…だな、、、と思うわけです。
なぜなら、「なるほど!」と納得した瞬間、心はいったん満足してしまいます。すると、そこから先の領域へ足を踏み入れようとする欲求(心の乾き)が消えてしまうことに…。すると、それ以上考えることを止めてします思考停止状態に陥る可能性が大です(思考停止というのは、何も考えていない状態というよりも、結果に直結するような行動の可能性を考えることを放棄してしまっている心の状態のこと、そう私はとらえています)。
「なるほど!」→満足→思考停止…→行動にブレーキがかかるという状態に、、、
私の場合、まさにそうでした。
もしかすると、人生でこれまで100万回以上(いや、もっと)「なるほど!」を連呼してきて、その瞬間、瞬間で心で満足してしまい、そこから先の行動へ直結させていく思考回路が働かないまま…。ゆえに、せっかく得た知識が使われぬまま放置されてしまっていた…ということは、よくありました。そもそも、使わずに放置されている知識がなんだったのかすら覚えていないうのが正直なところ。
そのため、たくさん本を読んでも、いろんなセミナーを受けても、「なるほど!」「なるほど!」「なるほど!」と、、、「なるほど!」の数は増えるけど、その「なるほど!」に比例して実践と結果が伴わない…。あるいは反比例するというケースはよくあるものです。
「なるほど!」を止める1つの道具
ここまでの話を聞いて、「あっ、自分の場合、なるほど!と思ったら即行動に置き換えて動きだせるから大丈夫!」という方でしたら、今回のお話はあまり参考にならないかもしれません。
でも、もしもあなたが、「なるほど!」と感じたことと、その「なるほど!」を「即行動」に置き換えるまでの時間に大きなタイムラグがあると感じているとしたら…、あるいは、「なるほど!」と思うと満足して行動につながらない…。という経験があるなら、「なるほど!」を止める。を意識しはじめると、そこに訪れる小さな変化にすぐに気づかれるようになるでしょう。
この、「なるほど!」を止める。ために、有効な道具があります。
それが方眼ノートです。
方眼ノートのメソッドといろんな使い方については、『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』もしくは『図解版 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』をご参考にしていただくことにして、今回は「なるほど!」+「空雨傘」で方眼ノートを使う方法を紹介しましょう。
「なるほど!」+「空雨傘」で方眼ノート!
まず方眼ノートメソッドの基本である「黄金の3分割(空雨傘)」について簡単に解説しておきましょう。
方眼ノートでは、仕入れた情報や思考のアウトプットを、「空雨傘」に3分割して整理します。ここでいう「空雨傘」とは、
空=事実(知り得た知識・情報・体験他)
雨=解釈(その事実を踏まえて、どう感じ、どう考えたか)
傘=行動(事実→解釈を踏まえて、何をするのか?)
この3分割で、あらゆる情報を整理します。
今回の「なるほど!」と思った瞬間、思考がそこから展開していかない思考停止状態になってしまうケースでは、「なるほど!」と思った瞬間、さっと方眼ノートを取り出し、その場で「空雨傘」で思考を展開させていき、具体的な行動を導き出していきます。
その手順は、、、
5ステップ!
1.なるほど!と心のスイッチが入る。
2.それを受けて方眼ノートを取り出す。
3.方眼ノートの黄金の3分割メソッド(「空雨傘」)を使って、なるほど!のキッカケとなった「空=得た知識」を「事実(空)」のスペースに書き込む、
4.その後、その知識が「今なぜ自分にとって重要なのか?」「その知識の本質とは何なのか?」を「解釈(雨)」のスペースに書き出す。
5.そして最後、その解釈を踏まえて、今後どのような「行動」に置き換えていくのかを「行動(傘)」のスペースに、行動の可能性として列挙していく。
以上です。
100万回放置されてきた知を「生きた武器」に!
こうすることで、100万回以上、自分の心の中で連呼されてきた「なるほど!」が、これまでは思考停止ボタンだったのものが、これからは「なるほど!」が思考展開の始動ボタンへと変わっていきます。
これだけで、「なるほど!」で満足体質から完全に脱却できるというわけではありませんが、意識的に手を動かして方眼ノートの上で、「なるほど!」の正体を「空雨傘」で分解・展開していくことで、放置され、消えていたかもしれない千金の知識が、豊かな知恵につながる実践のもたらすことになるかもしれません。
まずは、シンプルな実践から。
「なるほど!」を止める。そのために、
「なるほど!」+「空雨傘」で方眼ノート!
すると、これまで100万回放置されてきた知を、これらかはあなたの「生きた武器」へと置き換えていくことができるようになります。
知識を得て満足の次元=わかったつもりの状態から抜け出し、得た知識を「使える生きた知恵」にしていける次元=実践を通して絶えず知を活かしていける存在へとシフトしていけるようになります。結果、限られた時間で手にした知識が生きた知恵として、あなたと、あなたが関わる人たちにとって大きな価値をもたらしていくことになります。
ぜひ、お試しください。