英話と武道と「方眼ノート」
From:新宿のカフェにて、、、
「方眼ノートは、どれくらいでマスターできますか?」
という質問をよく受けます。
もしもあなたが、すでに方眼ノートを実践していて、「どれくらいで身につきますか?」と聞かれたら、何と答えますか?
これって、じつは「英語はどれくらいでマスターできますか?」と聞いているのと同じ。なぜでしょうか?
方眼ノート(結果につながる行動のロジックを描く)は、その人が目指すレベルによってマスターのレベルは異なります。それは、英語が、その人が求める目的(実現のレベル)が国際社会で英語を使ってビジネスをバリバリやっていきたいレベルなのか、海外旅行に行って困らないレベルの英会話ができればいいのか、はたまた、字幕無しで映画が見たレベルなのか、趣味で英会話をなっているのかでは、まるで答えは異なるように。
商社マン・柔道家・ビジネス英語講師、
それぞれの方眼ノート
「マーシャル・アーツ=武道」
「方眼ノート=脳のマーシャル・アーツ」
だと私は思っています。つまり、武道の達人が無意識に技を繰り出し、強敵を倒し「勝利(得点)」を重ねていくように、方眼ノートは脳を使いこなしライバルの上をいくアウトプットを出し、それが結果(得点)に結びつくようにしていくものです。
だからなのか、この本質がわかった人は、方眼ノートの研修を受けられると、次のようなことを言います。
「方眼ノートって、通常のセミナーとちがうんですね。1日研修を受けたら、後どれだけ正しい実践を繰り返すかですね!」
そう、商社に勤めるある受講生は言いました。
「方眼ノートは、柔道の稽古と同じですね。わかるというより、稽古を通して、型を繰り返し身体で覚えていくようなものですね」
そう、講道館に通う柔道家は言いました。
「なんだ、英語と同じなんだ。そりゃそうだよね。数回授業を受けたくらいで、身につくものでないですよね」
そう、ビジネス英語を指導する英語の専門家は言いました。
「方眼ノートはどれくらいでマスターできますか?」という質問と同じくらい寄せられる質問に、「方眼ノート、うまく書けません…」という問いかけです。
「方眼ノート、うまく書けません…」
その4つの理由とは?
「方眼ノート、うまく書けません…」という方の場合、その理由は大きく4つ。
1.そもそも、うまく書けないなのではなくて、書き方を知らない
2.上記とも関連しますが、「うまく(正しく)書けている方眼ノートは、いくつポイントを押さえておく必要がありますか?」と質問しても、そのポイントがせいぜい5~6くらい。じつは、方眼ノートを正しく書く=脳を効果的に機能させるには、少なくとも11くらいはわかっている必要があります。つまり、ポイントをはずしているがゆえに、そもそも書けないケースです。こういう方は、『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』を読み返し、ポイントを押さえて再度トライしてみてください。
3.ポイントをしっかり理解できているが、そのポイントを手元の方眼ノートで再現できていない。あるいは、誤って運用してしまっていて、間違ったクセがついてしまっているケース。こうした方は、講座などで、正しく訓練を受けたプロから、正しいフィードバックを受けることで修正されていきます。
4.「方眼ノート、うまく書けません…」という方の多くが、「そもそも、何のために方眼ノートを手足のように使いこなせるようにしようとされていますか?」という質問をこちらが投げかけると、的確な「目的」を言うことができません。
まずはじめに目的ありき、その目的に沿って、最短最速で「手段(道具)」として方眼ノートを使いこなせるようになれれば、きっとパソコンやこれまでのノートでは実現できなかった成果(アウトプットプット)をすぐにでも実現することができるようになります。
英語と「方眼ノート」
英語≒方眼ノート
と置き換えてみましょう。
共通することが3つあります。
1.1回学んで身につくものではありません。英語の文法は1回学べば「わかる」「理解できる」ようにはなります。でも、「使いこなせるようになる」には時間と正しい実践の繰り返しが必要となります。
2.そして、英語脳というように、繰り返し繰り返し実践することで、脳に英語の回路が出来上がるように、「方眼ノート=ロジカル右脳」を使い倒すことができるようになるためにも、繰り返しの実践を通した「結果を出せる脳」の回路が出来上がる必要があります。
3.英語をビジネスで使いこなすことができるようになる=英語脳ができあがるまで辿り着く前にあきらめるように、もしかするとビジネスで1ランク上の結果を出すのに必要な「ロジカル右脳」を身につける前に、手放してしまう人がいるのかもしれません。
そして、もうひとつ、英語(英語脳)と正しいノート習慣(ロジカル右脳)ともに、身につけて、磨き続けていく人は、いつも自らの道を切り拓いてき、次のステージへの切符を掴んでいくようです。
それでは、またお会いしましょう。
高橋政史