ジョブズの時間割
もしも、時間を最大限有効に活用する究極の方法があるとしたら…あなたは、何だと思いますか?
例えば、
・時間管理法を完璧にマスターする。
・仕事の効率を上げるスキルをマスターする。
あなたは、どちらを選びますか?
じつは、ポイントはそこではありません。
ポイントは、
「自分の心に素直になることだ」
これはスティーブ・ジョブズの言葉です。ジョブズはこう言います。
「大事なのは、自分の心に素直になることだ」
と。
これを企業経営に置き換えると、「はじめに理念ありき」「ミッションから始める」「ビジョンを生きる」というような表現になります。
この「大事なのは、自分の心に素直になることだ」というジョブズの言葉には、ジョブズなりの信念がありました。それは、「自分の時間は限られている。他人の人生を生きてはいけない」ということです。
深い言葉です。正直、いまの私には、この言葉と真正面から向き合えるほどこの言葉の意味する世界を生きているとはいえないかもしれません。
でも、ひとつだけ言えることは、人生で唯一コントロールできるはずの「自分の時間」というものが、現代では、なんとなく手にするスマホや、日常のわずらわしさや、不安からの学びや行動にいつの間にかかすめ取られていってしまっています。
そんな現代の私たちに向けてのメッセージでもある、あまりにも有名なジョブズのスタンフォード大学での学生たちへの卒業スピーチ。その中でジョブズは、「点と点を結ぶ」という話からはじまる「3つの体験談」を語りました。そして、そのスピーチの最後で、卒業する学生たちへ向けてジョブズはこう語りかけます。
「一番大事なのは、自分の心とひらめきに従う勇気を持つことです」
「自分が本当はどうないと思っているのか、それを教えてくれるのが自分の心とひらめきなのです…」
ジョブズが、こう言ったのち、その場がしばしの沈黙に包まれていきます。そして、その沈黙に光を灯すかのように語られたひと言が、
“STAY HUNGRY,STAY FOOLISH”
ハングリーであれ、バカであれ!
というあのひと言でした。
ジョブズの時間割、それは、
“STAY HUNGRY,STAY FOOLISH”
を体現するための「毎日」を刻むためのものでした。
「自分の心とひらめき」でシナリオをつくり、時を刻んでいく「毎日」。
2015年から2016年へ。お互い、「自分の心とひらめき」からはじまる「自分の物語」を、勇気をもって紡いでいきましょう。自分のために、そして大切な誰かのために。熱き情熱とともに…。
2016年まで「あと1日」。この1日間を、自分の心とひらめきからはじまる「特別な時間割」を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。
それでは、また来年お会いしましょう。